正しい決断と間違えた決断の共通項

『新しいものを取り入れるために、古いものを捨てる』

松井道夫(松井証券社長)

もちろん私も、
正しい決断ばかりしてきたわけではない。
間違った決断も随分してきました。

ある時それを整理してみると、正しい決断にも、
間違えた決断にもそれぞれ共通項があることが分かりましてね。

正しかった決断は
すべてマイナスの決断、捨てる決断です。

そして、間違えた決断は
すべからくプラスの決断、足し算の決断、
捨てないで加える決断だったのです。

私は、どうしてかと自分なりに分析してみました。

捨てる決断で何を捨てるかというと、
全部過去に積み重ねてきたものです。

それは、いろんな努力、苦労の集積だから、
捨てることによる痛みが計算できる。

ところが、捨てて得られるものは、全部未来のことです。

将来のことはやってみないと分からないから計算できない。

計算できるものを捨てて
計算できないものを得ようとするわけだから、
反対されるんです。

私が証券セールスをやめると言った時も、
口々に言われました。

「社長、いままでこの営業体制をつくるのに
どれだけ苦労したか分かりますか」
と。そこで何を言ったって説得できない。
それができるのは社長の思い込みしかないですよ。
ところが、加える決断はみんな納得するんですよ。
捨てないから。
決して加える決断がすべてダメだと
いうことではないのですが、順番としては、
まず捨ててからでないと得られないと私は考えています。

禅の言葉に、

「坐忘(ざぼう)」

という言葉があります。
新しいものを取り入れるためには、
まず古いものを捨てなければならないということです。
まず古いものを捨てて場所を空けないと、
新しいものは入らないのです。
(『致知』2005年1月号)

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